陸上短距離の肉離れ|スタート・加速・最高速度で注意したいこと
2026/10/09
陸上短距離の肉離れ|スタート・加速・最高速度で注意したいこと
陸上短距離では、スタートから加速し、最高速度へ向かう中で、太ももの裏やふくらはぎなどに大きな負担がかかります。 「スタート直後にふくらはぎが痛くなった」 「加速中に太ももの裏が張った」 「最高速度付近で急に違和感が出た」 「以前痛めた場所が、また気になる」 このような悩みは、短距離走をしている方にみられます。 短距離走は、走る段階によって、負担のかかる場所も動きも変わります。ここでは、陸上短距離で肉離れが起こりやすい場面ごとの特徴と、受診の目安、競技復帰の進め方について紹介します。
場面ごとの特徴
スタート直後
ブロックを出た直後は、低く前傾した姿勢から、地面を強く押して身体を前へ送り出します。このとき、股関節を伸ばしながら押す力が必要になるため、ふくらはぎやアキレス腱、お尻から太もも裏の付け根側に負担がかかりやすくなります。 寒い時期や練習開始直後に、準備が不十分なまま全力に近いスタートを切ると、負担はさらに大きくなります。
加速中
スタートから数歩のあとは、接地のたびに地面を押し切って、次の一歩へ素早く移る動きが続きます。片脚で身体を支える動作も繰り返されるため、左右で支え方や押し出しに差があると、片側に負担が偏ることがあります。 「加速中に左右どちらかだけ痛む」という場合は、痛みの場所とあわせて、左右差も確認したいポイントです。
最高速度付近
最高速度に近づくと、前に振り出した脚が地面に着く直前に、太ももの裏が脚の勢いにブレーキをかけながら引き伸ばされます。一般に、太もも裏の肉離れはこの場面で起こりやすいとされています。 「全力で走っている最中に、ピキッと太ももの裏が痛んだ」という場合は、単に筋肉が硬いと考えるのではなく、そのときのスピード、疲労の有無、同じ側を以前にも痛めていないかを合わせて確認することが大切です。
疲労が強いとき・レース後半
疲労がたまると、普段どおりに脚を動かしにくくなり、走り方が変わることがあります。「足が重い」「脚が引っかかる感じがする」「いつもよりスピードが出ない」といった変化があるときは、その日の練習量や強度を見直しましょう。
肉離れにつながる前に確認したいサイン
・練習前から太ももやふくらはぎが張っている
・ダッシュのときだけ特定の場所に違和感がある
・左右で張りや動きに差がある
・疲労が残ったまま練習強度を上げている
・過去に痛めた場所に違和感がある
・練習後や翌日まで張りや痛みが残っている
このようなときは、強度や練習量を調整し、早めに状態を確認することが大切です。
早めに受診したい目安
次のような場合は、無理に走らず、早めに受診してください。
・走っている最中に急な強い痛みが出て、そのまま走れなくなった
・「ブチッ」と何かが切れたような感覚があった
・歩いたり階段を上り下りしたりするだけで痛い
・腫れや内出血がある
・脚に力が入りにくい
また、成長期の選手では、お尻の付け根や座ったときに当たる骨のあたりを強く痛めた場合、筋肉ではなく骨の付着部を痛めている可能性もあります。その場合は、整形外科での確認が必要になることもあります。当院でも状態を確認したうえで、必要に応じて医療機関をご案内します。
肉離れを繰り返している場合
同じ場所を繰り返し痛めている場合は、痛みがなくなったかどうかだけでなく、以前どの場面で痛めたのかを振り返ることが大切です。「いつも最高速度付近で痛める」「いつもスタートで痛める」など、共通点が見つかることがあります。 特定の動きで違和感が出る場合は、無理に全力走へ戻さず、状態を確認しましょう。
宮田接骨院で確認すること
宮田接骨院では、痛みのある場所だけでなく、痛めたときの場面を詳しくうかがいます。
「スタート直後だった」
「加速している途中だった」
「最高速度付近だった」
「疲労がたまった状態で走っていた」
そのうえで、痛めた場面に応じて、次のような点を確認します。
・スタートで痛めた場合:前傾して踏み込むときの股関節や足首の動き、押し出しの左右差
・加速中に痛めた場合:片脚で身体を支えたときの安定、左右の支え方の違い
・最高速度付近で痛めた場合:脚を振り出して着くまでの動き、太ももの裏が伸ばされたときの痛み、以前の痛みとの関連
あわせて、歩行や階段での状態、力を入れたときの痛み、股関節・膝・足首の動き、左右差を確認し、今の状態に合った進め方を一緒に考えます。
競技復帰に向けて
肉離れからの復帰は、「痛みがなくなったからすぐ全力走」ではなく、段階を追って進めることが大切です。 1. 歩行や階段で痛みがない
2. 軽いジョギングで痛みや不安がない
3. 流しなど、軽めの速い走りで確認する
4. 8割程度の強度から、スタート・加速・最高速度へと段階的に上げる
5. 全力走で確認する
各段階で、練習後や翌日に痛みや張りが戻らないかを確認しながら、元の練習量へ戻していきます。
西宮市・宝塚市・伊丹市を中心に、陸上短距離で肉離れを起こした方、同じ場所を繰り返し痛めている方、競技復帰のタイミングに迷っている方は、お気軽にご相談ください。
肉離れの症状や施術について詳しく知りたい方は、
こちらをご覧ください。(→ 肉離れの症状と施術について)
※施術の経過には個人差があります。


